訪問歯科

当院の訪問歯科

高齢化社会に伴い、在宅医療を必要とする高齢者の患者さんが増えています。そんな患者さんにもお口の中の健康をお守りいただきたいと考え、当院では訪問歯科診療を行っています。
ご自宅をはじめ、介護老人保健施設や特別養護老人ホームなどへ訪問し、寝たきりの方や介護を必要としている方、外出が難しい方などの口腔内ケアをしております。

訪問診療での治療内容

  • 虫歯・歯周病治療
  • お口のお掃除
  • 入れ歯治療
  • 摂食嚥下機能障害の治療
  • 歯科口腔リハビリテーション
※他にも、どんなことでもご相談ください

摂食・嚥下機能障害の方のリハビリテーションも対応します。

  • 高齢者の摂食・嚥下障害
  • 脳卒中による摂食・嚥下障害
  • 頸椎部癌術後の摂食・嚥下障害
  • その他筋委縮性硬化症、パーキンソン病などに伴う摂食嚥下障害

摂食・嚥下障害の原因

A.器質的原因
口腔・咽頭食道
舌炎,アフタ,歯槽膿漏
扁桃炎,扁桃周囲膿瘍
咽頭炎,喉頭炎,咽後膿瘍,憩室(Zenker)
口腔・咽頭腫瘍(良性,悪性)
口腔咽頭部の異物,術後
外からの圧迫(頸椎症,甲状腺腫,腫瘍など)
その他
食道炎,潰瘍
ウエッブ(web),憩室,リング(ring)
狭窄,異物
腫瘍(良性,悪性)
食道裂孔ヘルニア
外からの圧迫(頸椎症,腫瘍など)
その他
B.機能的原因
口腔・咽頭食道
脳血管障害,脳腫瘍,頭部外傷
脳膿瘍,脳炎,多発性硬化症
神経疾患(パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症など)
末梢神経炎(ギラン・バレー症候群など)
重症筋無力症,筋ジストロフィー
筋炎(各種),代謝性疾患
薬剤の副作用
その他
脳幹部病変
アカラジア
神経疾患(パーキンソン病など)
筋炎(各種)
強皮症,SLE
薬剤の副作用
その他
C.心理的原因

神経性食思不振症
痴呆,拒食
心身症
うつ病,うつ状態
その他

藤島一郎:脳卒中の摂食・嚥下障害.医歯薬出版,1998,より

老化に伴う摂食・嚥下機能の低下原因

  • 虫歯などで歯が弱り,咀嚼力が低下する
  • 口腔,咽頭,食道など嚥下筋の筋力低下
  • 粘膜の知覚,味覚の変化(低下)
  • 唾液の分泌減少,唾液の性状の変化
  • 咽頭が解剖学的に下降し,嚥下反射時に喉頭挙上距離が大きくなる
  • 無症候性脳梗塞の存在(潜在的仮性球麻痺)
  • 注意力,集中力の低下
藤島一郎:口から食べる 嚥下障害Q&A.中央法規出版,1996.より

訪問歯科をご希望の方へ

訪問診療をお希望される患者さんのご家族やケアマネージャーさん、施設のスタッフさんなどからのお問合せをいただいたら、症状やお悩みをお伺いさせていただきます。その後、訪問する日時を決定し、その日時に歯科医師と歯科衛生士が訪問いたします。院長に同行するのは、訪問診療専門の歯科衛生士ですのでご安心ください。

なお訪問先は、当院より16キロ以内が対象となります。ご質問も受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。

042-536-0201